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淋病に感染する原因と治療方法

2020年05月13日

淋病はかつては4大性病のひとつに分類されるなど、古くから知られてきた感染症です。原因は淋菌に感染することにあり、性行為を介在して感染が拡大する典型的な性行為感染症のひとつになります。淋病の原因菌の淋菌は高温にも低温にも弱く、生存のためには二酸化炭素を要求するので人体を離れた環境で生存することは困難なので人から人への感染が必須条件と言えます。

淋病は男性と醸成とでは症状に異なる傾向が見られます。男性の場合3日から7日ほどの潜伏期間を経過したあと尿道炎症状が出現します。尿道付近に違和感を自覚したあと、黄色や白などの色身を帯びた膿が大量に分泌されるようになり、排尿時に強いいたみを自覚することも。淋菌のほかに性器クラミジアを合併感染していることも良くあります。感染範囲が尿道や前立腺を通じて精巣付近に及ぶと精巣上皮炎をひきおこすこともあり、強いいたみのために歩行困難になることも。また左右の精巣に炎症が波及すると治療後に無精子症を併発することも稀にあるとされています。
これに対して女性の場合は淋菌に感染しても無症状で経過することが多く、男性の淋病の感染源になっていることもあるようです。最近の傾向としてオーラルセックスを原因とする咽頭への淋菌感染する事例が増加しています。

淋病の原因は細菌の一種である淋菌感電によるので、治療薬の投与が中心です。細菌感染症であるために、抗生物質が治療薬になります。しかし昨今では抗生物質に耐性を獲得した淋菌に感染した淋病患者が増加しています。
性器クラミジアと淋菌は合併感染することが多いため、かつてはジスロマックで淋病とクラミジアの同時治療を実践することもありましたが、現在では耐性化した淋菌への効果は期待できないのでそれぞれ別の治療薬を投与するのが一般的です。

現時点においても耐性化した淋病に効果が認められている治療薬には、セフスパンがあります。セフスパンは有効成分にセフィキシム水和物を配合します。このセフぃキシム水和物には細菌の細胞壁合成を阻害する作用があり、増殖を抑制する成分を含みます。その結果耐性化した淋菌に対しても効果を期待できます。
しかしセフスパンはすでに特許期間が経過しているのでジェネリック医薬品も登場しています。ジェネリック医薬品のメリットは、研究開発のための膨大な予算を必要としないこと。そのおかげでジェネリック医薬品は薬価が押さえられています。セフスパンのジェネリック医薬品はジプラックス。ジプラックスはセフスパンと同様の成分配合なので、耐性化した淋菌の増殖も抑制します。

ところでジプラックスやセフスパンには副作用が報告されています。副作用の主なものは下痢や腹痛などの消化管症状です。ジプラックスやセフスパンには腸内フローラにも増加抑制作用を発揮するので一時的に腸内フローラに悪影響が生じ、副作用に現れます。予防のために整腸剤を併用することもあるようです。